更に何度か梯子を下りて、ひたすら奥へ奥へと進んでいく。
その途中また倒れている人たちを見つけて、本当に眠っているだけかどうか確認して、また進む。
――私は一体何がしたいのだろう。
モンスターが狂暴化し街に現れるようになった原因は私だとわかったのに。
私がこの世界からいなくなれば良いだけのことなのに。
こんなにたくさんの人を……ラグやセリーンまで眠らせてしまって。
一体なんのために、今私はここにいるのだろう。
――ならカノンは今、奴のためにこの世界にいるのだな。
また、セリーンの優しい声が頭に響いた。
(……そうだ。私は今、ラグのためにここにいるんだ)



