「なんだ?」 後ろを振り向くとセリーンが怪訝な顔をしていて、私は彼の消えていった方を見ながら答える。 「なんか大事な話があるから片づけが終わったら甲板に来てって。……アヴェイラの話かな?」 「ほお?」 セリーンはそんな声を出して私と同じ方向を見つめた。 「まぁ、行ってみようじゃないか」 「うん」 そうして、私たちは片づけを終わらせ、ギャレーにいるリディに一言伝えてから甲板へと向かった。