ラグはそれでも少しの間躊躇っている様子だったが、小さく息を吐いて漸くそれを受け取った。
それを見て心底ほっとした顔をするパシオさん。
「ありがとう。何度も言うようだけれど、昨日は君がいてくれて本当に助かったんだ」
「それでモンスターの件だが、鉱山の方はどうだったんだ」
セリーンがわざと話を変えるようにパシオさんに訊ねた。すると彼はすぐに表情を引き締め話し始めた。
「今のところ鉱山の方ではなんの被害も出ていないようでした。ただ、モンスターたちがあの場所に入っていったのは確かなので、今日は鉱山の内部を調査する予定です」
「人手は足りているのか?」
セリーンがそう訊ねるとパシオさんは言葉に詰まってしまった。



