ふいに口をついて出ていた。 ラグが頷き、ポケットに優しく触れた。 「……森のモンスターたちも、何かに怯えているのかもしれんな」 セリーンが神妙な顔つきで言うのを聞いて、昼間の狂暴化したモンスターたちを思い出す。 てっきり何かに怒っているのかと思ったけれど。 (何かに怯えているんだとしたら、一体何に……?) そのとき廊下奥の窓が風にガタガタと揺れて、その向こうの真っ暗な闇を見てぞくりと身体に震えが走った。 ――このレーネの地で今一体何が起きているのだろう……?