改めて言われたらなんだか急に気恥ずかしくなってきてじわりと顔が熱くなった。
 でも素直に頷けた。

「うん。……ラグの呪いが解けるまでは見届けたいって思う。そしたらラグはすぐにストレッタに帰っちゃうだろうし、きっとこの気持ちにも踏ん切りがつくと思うんだ」

 ハハと苦笑する。

「ふむ。要するに、奴の呪いがこのまま解けなければいいわけだな」
「え」

 セリーンが口元に手を当て真剣な顔で頷いていた。

「そうすれば私もあの子に会えて一石二鳥ではないか」

 相変わらずの彼女にぽかんとしてしまう。そして彼女がここにいる本来の目的を思い出した。

(そっか。セリーンはラグの呪いの意味をまだ知らないんだ)

 でもだからと言って彼女にその意味を勝手に話すことは流石に躊躇われた。