「大変そうだね。早く原因がわかればいいけど」 「そうだな。さて、どの部屋にするか」 階段を上りきりセリーンがそう言い終わらないうちに、ラグは一番手前の部屋に入りすぐにドアを閉めてしまった。 「ふん、なら私たちは奥の角部屋にするか」 「うん」 「私がいない間、夜はどうしていたんだ?」 「え」 前を行くセリーンに訊かれ、思わず変な上ずった声が出てしまった。 彼女はドアの前でこちらを振り向くと、とても良い笑顔で言った。 「まぁ、中でゆっくり話そう」