森が徐々に開けて木々の代わりに木組みの家々が道の両側に並んだ。もうここはレーネの街中なのだ。
悲鳴の元は間もなく見つかった。
(モンスター!?)
初めて見る狼に似た毛むくじゃらのモンスターの群れに人々が襲われていたのだ。中には武器を手に応戦している人たちもいる。
ラグが走りながら小さく舌打ちをするのが聞こえた。
「危ない!」
モンスターに家の壁に追い詰められ抱き合って震えている女性と小さな子供が目に入って思わず叫ぶ。
「ここで待ってろ」
「え?」
握られていた手が離れ、その手は腰のナイフを抜いた。ラグはそのままモンスターの方へと一直線に駆けていく。



