「翔は俳優になれるよ…」



「もしかして…やりすぎてないでしょうね?」


「俺、女の子には優しいから〜!」


いーーーや、資材室での翔はアウトだね。
私じゃなかったら、皆泣いてるよ。
…恐怖で。



「杏の反応を見たら、怪しいわね」


優が翔に言葉のパンチ。


「あれで、女の子には優しいは可笑しいだろ!!みたいな?」


更に有紗からのダブルパンチ。



「まっ、俺は一応副総長だし!頭脳を使ってカマかけさせてもらった感じ〜!」

少し焦ってるね、何かウケる。


「もしかして…健も?」


「そうっす、副総長に同上っす!ハッカーとしては気になる所が多いっすけど」



「ははは…。
え、それで翔は私の何が分かったの…?」

聞くのは怖いけど、聞かないと気になる…。
自分の事だし。



「初めから説明すると、俺が動いた理由はね〜ちょっと圧をかけて本性を暴く為だったんだ〜。杏ちゃんの場合は、情報が全然出てこなかったからさ念の為ねぇ。
分かったことは、杏ちゃんの転校の理由を合わせて“何かを守ってる”ってとこかな〜」


何かを守ってる、色々と含めるとそうなるね。



自分を守ってるだけなんだけどね……。