「僕の彼女では無いよ。道端で体調悪そうにしてて、声掛けて話してたら、巻き込んじゃったんだよね」
「その女性が黒って可能性もゼロじゃないよね〜?」
ドキッ…何故か、刺さるんだよなぁ。
「翔、そういうの良くないよ。翔の悪いところ!」
「取り敢えず、ここから出るわよ。龍神の倉庫に向かいましょ」
「響希さんは来てないの?」
「あぁ、今ね下っ端達と、悪い事をした奴らをシバいてるわよ」
「なるほど…」
「それより、そこの女の子大丈夫なの?体調が悪いって言ってなかった?」
「…あぁ、大丈夫です。状況がよく分からないのですが、助けてくれてありがとうございます」
声も少し高めにした。矢田君に声でバレたし。いや、バレたって言うか、私がやらかしただけなんどけどね。
「はぁ…っはぁ」
ヤバい…。大丈夫って言ったけど、最高に体調が宜しくない。
「え、本当に大丈夫ですか!?息荒いし…」
「…」
声も出したくない。

