クリスマス当日。
「うそでしょ…」
朝起きたら、身体のだるさを感じた。
こんな日に体調が悪くなるとかついてない。
でもまぁ、1人だし問題ないか。
今日はアメとしての活動は中止だね。
人任せになっちゃうけど、同じ事を考えてる人を応援します。
年に一度のクリスマス、不幸はつらいよ。
「っ…」
ベッドから起きようとしたら、思ってた以上に体調が悪いく、起き上がれなかった。
しかし、このままだと水分とかも取れないし、頑張ってリビングまで向かった。
「……」
つらい、とてつもなくつらい。
体調が悪くなったのは何年ぶりだろうか。
「…この辺になかったっけ」
たしか、リビングのどこかに薬箱があったはず。
一応体温を測って、薬飲まなきゃ。
あ、あった。
「え、薬がない…」
薬箱を開けたけど、肝心の薬がなかった。
最悪だぁ。
でも、熱は寝てれば下がるか。
「だめだぁ…。食べるものがない。インスタントすらなかったんだっけ…」
結局、買い物に行かないといけないか。
誰かに頼むって言ってもな、お母さんは出張だし、友達はいないし…。矢田君いるけど、申し訳ないからな。
あれこれ考えてるんだったら、さっさと行って来た方がいいね。
財布を持って家を出た。

