「取り敢えず、少しの間は気をつけた方がいいよ。特に冬休み中はね」


「え?どうして」


冬休みに気をつける事?龍神はもう抜けたのに?



「情報は直ぐに回るわけじゃないからね。龍神の様な族は大丈夫だけど、悪族とかは悪用とか普通にするし。情報収集が下手というか、曖昧だし」


「へぇ、やっぱ矢田君って凄い」


「…あぁ、これはあくまで僕の予測だよ」


矢田君、なんか動揺してる?


「困ってる矢田君、可愛いね」


「かっ菅野さん!?
ダメダメ!そういう事言ったら!
どこで誰が聞き耳立ててるか分からないんだから」

矢田君はすっごい焦ってる。めちゃくちゃ周り気にするじゃん。そんなに気にする!?

「大袈裟すぎだよ」


「いや、油断禁物なんだよ」

「へぇ…」



どういう事か理解出来ない。



「菅野さん、連絡先の交換いい?」


「え、いいけど」


「ほら、何かあったら連絡して欲しいから」

あ、さっき言ってた困った時とかの事ね。


「うん」