「別によくなぁ〜い?だって信用出来ない人間がいたらさ、結局はいい方向に行かないでしょ」
翔?有紗を煽ってどうする。
争い事は嫌なんじゃなかったの?
「は?本気でそんな事を言ってる訳?」
「2人とも落ち着きなさい」
バンッ!!
有紗が両手でテーブルを思いっきり叩いた。
「これが落ち着いてられる!?」
有紗の興奮が治まらない。
「有紗、落ち着いてお願い。翔も約束」
ちょっと圧をかけちゃった。ごめんね。
「落ち着くけど、それよりなんで響希は何も言わないの?」
私を含め、全員が響希へ注目が集まる。
何も言わないのは、怒ってるって事だよね?
「…拒否権を無くしたのは俺だから、杏がストレスになってたのなら謝る。」
っ響希ごめんね。
響希は怒ってなんかなかった。むしろ謝ってくれた。
……これでいいんだ。
「やっと分かってくれたんだね。
これで、今日から私は一般人、あなた達は族。そういう事でよろしく」
ここはもう、キッパリと言わないとね。

