「こんばんわ。私も参戦していいでしょうかね。2人組の方に」


「誰だお前。不審者みてえな格好してよ、怪しすぎだろ」


「…」

不審者??

やっぱりそう見えるの!?
ショック…。


「まあいいんじゃね?」

「そうだな。こいつら2人じゃ、楽しめそうにないしな」


「ありがとうございます」


ガンッ!!
顔面パーンチ。


「いってぇ!!いきなりなんだよ!」


「え?もう始まっているんじゃないんですか?」


「うりゃあ!!」

拳が私の顔面めがけて飛んでくる。

スカッ


このスピードと威力で声出すほど?
余裕でよけれるんだけど。



「「おりゃー!!」」


え、2人で殴りかかってきたんだけど。
さっきのルールは?


まぁ、とりあえず…



1人はビンタ。

もう1人は両手でビンタ。


どうよ。



「いってぇ!!!」

「なんで俺は両手!?」


2人ともうずくまってる。笑える。


ビンタだとは思わなかったでしょ?作戦よ作戦。


よっぽど痛かったのか涙出てるし。




「お前誰だよ!!族じゃない事は分かったけどよ!」


一応、族に入ってるけどね…。



「私の名前は“アメ”です。以後お見知りおきを」


ニヤリと笑うと、何処かの族の3人組は血相を変えて逃げていった。




「さ、貴方たちも帰りなさい。一般人が族に立ち向かう恐ろしさが分かりましたよね?もう、こんな真似はしないようにして下さいね。私が来なかったら…って考えると恐ろしいでしょう?」


「「はいっ!!!あ、ありがとうございましたっっ」」


半泣きで面白。

2人は猛ダッシュで消えていった。



「なんか手応えないなぁ。あの人くらいに強い人いないかな」