「いいねぇ!」
「おもしれぇ!!」
って思った矢先に人の声がした。
おそらく、学生らしき男2人が話している。
「上位の族の幹部あたりをさ1人やっちまえば俺ら凄くね?学校で有名になれるよな!」
「そしたら俺らも族に入れるかもなぁ!しかも幹部にさ!」
これは考えが悪すぎる…。
一般人がそんな事をこんな所で言って、私みたいに立ち聞きしてる暴走族がいたらヤバいのにね。
「!?」
これはヤバいかも。
男2人の後ろから、3人位の人が近づいてる…。
あれは明らかに悪族だ。私が見ても分かるんだから、あの2人も気づくでしょ。
気づいたら直ぐに逃げてよ。
「あれあれ〜?そこのお兄さん達」
「はい?」
「誰すか?」
これは気づいてないな…。ほえ?って感じの表情をしている。
幹部になりたいなら気づかないと。
話変わるけど、
そういや響希達が戦ってる所って見たことないな。
なんなら手合わせしてみたい。
「何処かの幹部になりたいんだって?」
「そしたらさ、俺たちが相手になってやるよ」
イキってるわぁ。

