「…でも未だに私を気に入った理由が分からないんだよね…」
矢田君とも話したけど本当にこれだけは分からない。
私の発言とかが響希のツボにでもハマったのかな。でも、大したこと言ってないよね。
「それは幹部の私たちにも分からないのよ」
…そうなんだ。
「さ、もう解決したからお店出るわよ」
「え、ええ!もうちょっと話そうよ。て言うか解決になった!?」
「あ、私から注告しておくわ。翔には気をつけなさいね」
「え、同じ事を言われた…」
いきなり話が変わったって思ったけど、話の内容に驚いた。
翔の事、優からも言われるとは思ってなかった。
「え、誰によ」
あ、これは言ったらまずいかな。
「クラスメイト」
「…もしかして矢田?」
一瞬にしてバレた。
「イエス」
「なるほどね。何かあったら矢田に頼るのもありよ」
「う、ん」
矢田君はどれだけ信頼されてるの?
フレンドリー怖し…。
それにしても…注告か…。

