「杏は私の隣って事だから、杏の席はここ!!」
「うん、ありがと」
「…杏はさ、私達のこと知ってる?」
「知らないよ?私は、この辺が地元じゃないし。少し、離れたとこから来たから」
「…そうなんだ!私達こと知ってる人は、怖がったり、むやみに近寄ったりしてこないんだよね!だから、今のうちに杏とも沢山話とこ!」
“だから私は寂しい”
表情には出てないけど、私にはそんな彼女の心の声が、聞こえた気がした。
でも、怖がったり近寄ったりしない?
…どうして?
「きっと、杏も直ぐにその理由が分かるよ!」
明るく振舞ってくれた有紗は、無理をして喋ってるようにしか見えない。
本当の自分を見てくれる、そんな存在を探している。そう、有紗から感じた。

