私はこんなに恥ずかしい思いをしたのは初めてだった。
でも待って、これって…
プレゼント用意すべきなかな!?
悩みが1つ増えたわ。
「…優」
「な、何よ」
優にいきなり声をかけたからか少し困惑している。
ちょっと面白いかも。
いや、そんな場合じゃない。
「今から一緒にカフェに行かない?」
「…ぇ」
「「!?」」
「なになになに!?2人でカフェ!?いいな!!私も行く!」
自分も行きたいと有紗が騒ぐ。
「ごめん!今回は優と2人で行きたいんだ」
人が増えると話すのが余計に恥ずかしくなる。
「私はいいけど、何か怖いわ」
「女の子同士で話したくて」
「え、待って!!
私の方がちゃんと“女の子”だから!」
有紗が女の子アピールめっちゃしてくる。
「今回は優の方が相談しやすいなって思っただけだから、次は有紗に頼むよ」
「ガーン…優に負けた…まけた…マケタァ」
あ、なんか灰になっちゃった。ごめんよ〜。
「まあ、俺たちに相談しずらい事なら仕方がないね〜気をつけて行ってくるんだよ〜?」
「マケタ、マケタ…」
え、どんだけショックだったの??
なんか、可哀想になってきた。
「車は出すから」
響希は誰かに電話をかけた。
「え?」
「さっきも話した通り、護衛は強化しないといけないっすからね」
健が解説してくれた。
「なるほど」
直ぐに車が来て近くのカフェへと向かった。

