「つまり、モチには俺達の全てを把握されてると思うし、下手な動きも出来ないんだよ。
…例えば、モチについて探りを入れたり」
「なるほど…」
「どんな仲間がいるかも分からないしね〜」
あー、それは知ってる。
もう過去形になっちゃうけど。
「なるほど…」
「杏さっきから、なるほどしか言ってないよ？」
「あ、いやーなんか私の知らない所で、暴走族とかハッカーとかがいる事自体が凄すぎて…」
「じゃあ、俺達の事をもっと知ってほしい。必ず後悔のない、そんな人生にしてやる」
「うわぁ、イケメン…ぁ」
口が滑った。
「おお！？杏は響希にベタ惚れなんだね！」
「なっ！違うから！サラッとカッコイイ事言うから、そういう意味で…」
「言い訳が必死すぎね」
「杏ちゃん可愛い〜」
もうほっといて〜！！
