「健は何位なの?」
ちょっと気になった。
「俺は4位っす」
「え、めっちゃ凄いじゃん。なんで弱気?」
普通に全国でトップ5入は自慢していいと思うけど。
「龍神を守る為には、もっと上に行かないといけないので」
凄い、仲間思いなんだな。
「健、焦る必要は無い。
俺たちは俺たちなりに守っていけばいい。先代達が築き上げてきてくれたからこそ、今ここに俺達がいる。自信を持て」
流石、総長。いい事言うね。
「龍神より上の族は、俺達と同じで正統派だし、連携取れてるから安心なんだ〜」
まぁ、龍神より上が正統派じゃなかったらヤバいよね…。
これは私にも分かる。
「トップ3の座を狙おうと私達を狙う族も多いけどね」
それが悪族って事か。
「俺達の上が正統派だから争いがなくていいんすけど、ハッカーは一匹狼がいるから怖いんすよ」
…どうゆう事?
「…あ、なるほど。よく考えてみればハッカーで健は4位か。そのうち2人は龍神よりも上の2トップの人達なんだよね?」
「そうっす。あと一人が誰なのか誰にも分からないんす」
あと一人が誰なのか分からないのは確かに不安になるのも分かるかも。

