「菅野さんは2年A組よ。…ちょっと変わった子達もいるけど、そこは気にしないで頑張ってね!」
「はい…」
“はい”とは返事したものの、そんなこと言われたら気にしちゃうんですけど。変わった子達もいるってどういうこと!?
担任の先生は、クラスや学校について話しながら長い廊下を歩く。私は、先生の話に耳を傾けながら、疑問がどんどん募っていった。
学校のことなんて何も調べてこなかったから、何も知らない。
別に警戒なんてしなくてもいいか。今更調べたって、もう既に時遅しだしね。ていうか、私は情報収集の仕方は分からないし。
城崎学園…一体どんな人達がいるんだろうか。上手くやって行けるかな。
「さ、2年A組はここよ!クラスの皆は転校生が来るのは知ってるから安心してね」
「ぁ、はい」
…前もって知ってるほうがヤバいかな。
転校生は珍しいから、色々な期待を抱いてるはずだし。
期待はずれの反応に間違いない。
「はーい!皆さん、おはようございます!前もって言ってたとおり、今日は転校生が来ています!それでは、菅野さん入ってきて」
ザワザワと落ち着かない教室。
教室に入る前から分かる…好奇心や期待に胸を膨らませているのが。
そして私は、1歩また1歩と足を進める。
教壇前にたって前を向き、顔を上げる。
「菅野杏です。よろしくお願いします」
軽くお辞儀をして、みんなの表情を見る。

