「聞きたいんすけど、どうしてアメとモチが誕生したんっすか」
「健…それはちょっと」
恥ずかしいからやめて欲しいかも…。
師匠は話す気満々って表情をしてる。
ショック受けてたのに復活したの?
「それはな、杏達が小学生の高学年頃かな、俺が仕事の関係で、しばらく杏達が住んでいた地域に滞在してたんだ。
そしたら、俺が不良っぽい奴と肩がぶつかってさ。俺は1人、相手は5人。もちろんの事、殴りかかってきたよ。でも俺は、顔に傷1つ作らずにその不良達を倒したんだ」
今の所、自慢話だね。
「そんなこともあったね」
「その時、たまたま杏と咲良に見られてたんよな。そう、これが俺達の出会いだった。
キラキラとした目で俺を見ていた。
そしたら、弟子にして欲しいと2人に頼まれて、面白そうだと思って教えたら、どんどん吸収していってあっという間に俺は抜かされた。
それがアメとモチが誕生した理由だな!」
「あ、抜かされたんですね」
「…まあな」
その微妙な反応は、ツッコンで欲しくなかったんだね。
「なんであの時、師匠なんかに目をキラキラさせちゃったんだろ」
「小学生だったから仕方がないよね…」
そう、あの時の私達は格闘技の世界チャンピオンになれると思ってた。
「2人ともなんでそんなに冷たいの!?」
「「自分の行い」」
「俺、なんか悪い事した?全然、記憶ないけど…むしろいい事しかしてない!」
「「…」」
なんてポジティブなんだろ。

