「それにしても、先代が来てくれるなんて久々だね〜」
「そうね、響希が総長になって、初めて来てくれた時は酔った勢いで来たみたいだから、まともに話せなかったよね」
酔った勢いってどういう事よ。
「会うのは1年半ぶりくらいだね〜」
「「はぁ」」
え、皆が溜め息つく程に酷かったの!?
「ちなみに聞くけど、どんな人なの?」
「俺も聞きたいっす」
「健も会うのは初めてだったね〜」
なるほど、1個学年が違うとそうなるか。
今、私達が高2だから、響希が総長になったのは高1って事なのかな?
健は今、高1だから龍神に今年入ったって事だもんね?
今日、会えるらしいけど聞いときたいかも…なんか。
皆の反応的に心構えしといた方が良さそうだし…。
「第一印象がね…酔っ払いだったからさ〜」
「しかも私達、少しだけ先代と言い合いになっちゃったからね…」
「え、仲悪いの?」
「いや、和解はしてるよ〜。和解って言うか…そもそも言い合いってのも何だろって感じかな〜。相手は酔っ払いだったし〜」
「またそれが、変な話なのよ…」
変な話?
「どうゆう事?」
「それは僕が説明するよ」
「あ、矢田君。おはよ」
「おはよう」
「矢田君はその話知ってるの?」
「うん、ちょうど倉庫にいたんだよね」
「じゃあ、矢田頼む」
「了解」

