「皆おはよ」
「はよ」
響希と私がクラスに入ると、いつも通りのイベントが起きる。
「「おはようございます!」」
でた、全員が起立して挨拶。目上の人にするかのように。
先生達に挨拶するよりも礼儀正しいってどういう事よ。
「「おはよう」」
皆、怪我が完治して普通の生活に戻った。
あの奇襲の次の日は普通に学校だったから、登校するか少し迷った。
クラスメイトとかに、怖がられるんじゃないかって思ってね。
元々怖がられてるけど。
下っ端を含め、龍神全員が顔に青アザとか怪我をしてるし、包帯グルグルの人もいた。
私は手に包帯巻いてたし。
案の定、登校した時の反応が素晴らしかったよ。
響希達はと言うと、平然としていたよ。
慣れ、なのかな?
「杏ちゃんおはよ!」
「咲良、おはよ」
「今日さ放課後デートしようよ!」
「放課後デート?」
「そ!杏ちゃんと2人で久々に、出掛けたいなって思ってね!」
「いいよ、どこ行くの?パンケーキとか?」
「うん!甘いもの食べたい!!」
確かに、咲良が転校してきてから2人で出掛けたことはなかった。
バタバタしてたしね。
「2人とも、申し訳ないんだが…今日は倉庫に来てくれないか?」
「「え?」」
「ついさっき、ある人から連絡が来て、今の龍神のメンバーを見たいと言われてな」
「ある人って?」
「先代だ」
先代…。
「龍神がNO.1になった事を報告をしたら、祝いの言葉を直接言いたいと言われたんだ。それに、その人は龍神を立ち上げた人でもある」
龍神を立ち上げた人…それは会ってみたいかも…。
「それなら仕方がないね!杏ちゃん、また今度にしようか!」
「うん」