初恋リスタートは総長様と地味子ちゃん






「「…3、2、1」」


咲良と声を合わせてカウントダウンをした。



バーーーーーンッ!!!





「「!?」」

「え、、」

扉を開けた途端、倉庫にいる全ての人間から注目を浴びた。



だけど、翔は少し違った反応だね。翔とはアメの時に会ってるからね。



「…っ」


倉庫全体を見ると、隙間から様子を見るよりも、悲惨な状態なのが分かった。

言葉が出ないくらい、最悪な状態。



血の匂いがして気分が悪くなる。



「誰だお前ら」


シーンとした倉庫で第一声を上げたのは、仁王立ちで響希達を見下している男だった。

こいつが1番偉いやつか。



「誰でもいいじゃん?あ、でも名乗っといた方がいいかー!今からお前らを潰すんだからさ!」


「あ”?なんつった今」


「聞こえなかったー?
今からお前らを潰すんだからさって言ったの」


咲良…煽りまくってるねぇ。

咲良がモチの時は、少し低い声にしてちょっとチャラい口調になる。

女にチャラいは違うか。でも、正体が不明にしてるしいいのか。




「はは!!あぁ、こいつらの仲間か。バカしかいねぇーな!!クソ龍神にはよ!!」



ブチっ


今ので堪忍袋の緒が切れたわ。



「貴方達、覚悟してくださいね」



「なんだお前、気持ち悪い口調しやがって。それに全身黒ずくめとか、お前ら犯罪者かよ!」


やっぱり?


「ひっどい!!格好とか関係なくない!?」



あ、咲良やったね、素が出てるよ…。
思いっきり声が女の子だし。



「「その声…」」


龍神の全員が咲良の声に反応した。咲良なのに気づいたね。


「あはは!モチでーす!」

余裕だねー、皆にピースしてるよ…。


「と、言うことは…もう1人って……」