龍神の倉庫の外の敷地内に入った。
私の中で、色々なことで緊張が走る。
そして、周囲を気にしながら少しづつ少しづつ倉庫に近づく。
その間、プラプラしてる見張りか何かを倒していった。
完全に龍神の倉庫が乗っ取られてる…。
倉庫入り口に近づくと、違和感を感じた。
「杏ちゃん、変だよね?」
「うん」
「え、何が?」
矢田君は気づかないか。
「「静か過ぎる」」
咲良と声がハモった。
「隙間から様子見て見よ」
「っ!やばいよ。響希君達幹部はギリギリ立てる位だけど、下っ端は全滅してるっ」
「これは、今すぐ乗り込むしかないね!!」
「ちょっとまって!」
「矢田君どうしたの」
思ったんだけど、この3人でいると“まって”が多いよね。慎重タイプって事なのかな。
「本当に3人で乗り込むの?」
「当たり前!その為に来たんだからさ!」
まぁ、矢田君が不安がるのも分かる。
「相手は龍神の一個下の族だけど、上位の2チームがいることを分かってるの…?3倍の人数がいるって事だよ?」
そこを心配するよね。
「矢田君、大丈夫だよ。ちゃんと見てて欲しい。私達の事を」
アメとモチは最強なんだから。

