「杏ちゃん!アメとして行くのなら、変装をしないとね!!はいっ!!!」
「えっ」
咲良は私に変装道具を渡してきた。
もしかしてだけど、準備してくれてたんだね。
「龍神は別として、やっぱり他の族とかに杏ちゃんの正体がバレるのはまずいと思うの!だから!!私も変装するし!」
「ありがとう!」
「それと、アメとモチ私は大好きだからさ!またこうして2人で誰かを守れる事は嬉しい!!アメモチ復活だね!!」
咲良…っ。
「倉庫に着いた時、既に手遅れだったらどうしよう」
「何言ってるのー!大丈夫だって!!
まぁ、本当に手遅れだったとしてもさ、手遅れじゃないよ」
え、どういうこ事?
「それって手遅れなんじゃ…」
「ま!その時はその時はその時!!」
「う、ん」
なんじゃそりゃって思ったけど、咲良ありがとう。少しでも、不安を和らげようとしてくれてるんだよね。
「じゃあ、倉庫に着くまで作戦考えよ!」
「おっけい」
私は走りながらひたすら願っていた。
皆っ、無事でいて。

