「…じゃあ、龍神の一員である菅野杏とは別の人物で行くのなら、問題ありませんよね」
「別の人物?…菅野さん口調が」
いきなり声を低くして、敬語になったから驚くよね。
「菅野杏の秘密は“アメ”である事です」
「っえ!?」
「だから、アメ”として言わせてもらいます。その手を離してください」
「……………分かったよ。
原さんとの関係も、そういうことが理由なら納得する。でも、菅野さんは菅野さんだから、倉庫に向かうなら僕も一緒に行く」
やっと手を離してくれたと思ったら、また問題が発生。
「…矢田君はダメだよ。大丈夫、必ず龍神を守ってみせるから」
もう、菅野杏と、アメがゴチャゴチャ。
「…僕も、龍神の幹部…ここで逃げる訳には行かないよ。菅野さんが頑張ろうとしてるから。出来ることは少ないけど、皆の手当ぐらいは出来るから!」
矢田君…。
「ほら!話が終わったなら、2人とも行くよ!!」
「「了解」」

