初恋リスタートは総長様と地味子ちゃん






ピロン


ん?誰からだろ。


スマートフォンの画面を見ると響希からの連絡だった。


「もしかして、響希君??ラブラブだねー!」

咲良の一言で、身体の力が抜けた…。





えーと、今日は絶対に…


「今日は絶対に倉庫には来ないようにな。明日また学校で会おう…って、何か変じゃない?」


「っもしかして!!」

咲良は血相を変えてパソコンを使いだした。



嫌な予感が過る。


「ねえ、咲良。手遅れとかじゃないよね…?」


嫌な予感に手が震えてきた。




「っごめん杏ちゃん…、私が寝込んでる間に計画が立てられてて、今日が実行日だったみたいっ」


「…ぇ」


「上位1、2位の族と4位の族が…龍神の倉庫を襲って…」


「…うそ、ねぇ何で!!何でそんな酷い事をっ」


普通に考えて人数的に不利だし、情報だって絶対回らない。


「杏ちゃん!龍神だって弱い族じゃないし、私達が今から行けば間に合うかもしれない!!」


「うん!私は行くつもりだけど、咲良は病み上がりだからダメだよ」


「大丈夫!私達は2人じゃないと成り立たないでしょ!お互いの背中は必ず守る、それが私達、アメとモチのモットー!!」



「っ咲良、ありがとう!!」