「まぁ、咲良ちゃんも一般人ではないからね〜」
だいぶ一般人ではないのは確か。
「あ、皆にお願いしたい事があるの。
咲良は、身体のことで心配されるのが嫌みたいだか、学校に来るようになったら何事もなかったかのように接して欲しい」
「「了解」」
「あ、私さ今日の放課後は倉庫には行けないから」
「え、そうなの！？どうしてー？」
「咲良の家に行こうと思って」
「お見舞いなら俺も行きたいな〜」
翔に最近思うことがある。
「翔って咲良の事が好きなの？」
あ、やば。ストレートに言いすぎたかも。
「…ま、まぁ見守ってて〜？」
ほうほうほう、これは先が楽しみ。
「でも、翔が咲良の事が“好き”だとしても、今回は私だけが咲良に会ってくるよ。私なら、会っても大丈夫みたいだから」
そう、今はまだ私だけ。いつか、私以外の人にも甘えられるようになって欲しい。
だから翔、頑張ってね。
