「ま、アメとはそのうち会えると思うよ〜その時が来たらね!」
そう、その時がきたらきっと。
「その時が来たらってどういうことっすか」
「まあまあ!深く考えないで〜!
そのうちヤッホーってアメから来てくれるからさ〜!」
…いや、流石にそれはないね。
どんだけ陽気なアメなのよ。
咲良ふざけ過ぎ。
そうだ、私は……。
「…響希」
「どうした?」
「夕食後に少し話せる?」
「大丈夫、俺も誘おうと思てたしな」
「そ、うなんだ…良かった」
心臓がバクンバクン凄い…誘うことは出来たけど、それで尚更緊張してきた。
「響希!」
矢田君が響希の名を呼び、響希は矢田君の方に視線を送った。
「さっき、菅野さんに言ったから」
「…あぁ」
え、もしかして…響希は知ってたの?
会話がされてるって事はそういう事だよね。
「菅野さんとはこれからも友達でいるよ。ね?菅野さん」
「え、あ、うん!」
焦った…まさか話を振られるとは思ってなかったよ。
「え?なになに!?何の話?」
この事は知らない人もいるのか。なんかホッとした。
さすがに全部が全部知られてたら、何かムカつくし。
「吹っ切れてて安心したわよ」
「まあ、最初から僕に勝ち目なんてなかったし。当たって砕けろ的な感じだったね」
…矢田君。
「ある意味この2人は最強だもんね〜」
「ふふっ、"ある意味"ね」
咲良が加わると、他の意味になるからやめて!!

