そして、夕食の時間になった。
「えーーー、杏ごめんなさい!!!」
優は私に土下座してきた。
「えーと、大丈夫だから頭上げて?」
なんか、面と向かって土下座されると、自分が悪人になった気分になってしまう…。
「…杏ありがとう」
優は女の子の格好ではなく、自毛らしきショートカットの男の子だった。
本当に男の子だったんだ…。胸もない……。
「優は、男の子の格好でも可愛いね」
「それはそうよ!」
「優、反省してるのか?」
「し、してるっっしてるから!」
優が響希に脅えてるのは面白い。
「はいはいはいはい!!もう料理が冷めちゃうから食べよー!!はい!いただきます!!」
「「いただきます!」」
一斉に食べだした。
「美味しー!」
「煮物最高っす」
「刺身もあるね〜」
料理が凄く豪華で、どれも美味しい。

