「……ず」


ん〜。


「…杏、杏着いたよ」


「ん…おっけい…」


寝ちゃうとあっとゆう間だった…。


「また眠そうだね」


「うん…はっ!!ごめん!」


結局、いつの間にか響希に寄っかかっても寝てしまったみたい。


「むしろありがとう。寝顔、可愛かった」


「なっ!!」



寝顔見られた!?
や、普通に考えたら見られるか!!

恥ずかしい、寝なきゃよかった…。後のことを考えてなかった。



「2人とも、イチャイチャしてないで早く降りるわよ」


「イチャ…今すぐ降ります」


周りからクスクス聞こえるけど、気にしてたら余計に恥ずかしいから、無になってバスを降りた。



はぁ。




「矢田はもう旅館内にいるみたいだよ!」


矢田君、到着済みか。


矢田君が何で別行動なのかと言うと、私たちと接触しているのを気づかれないようにしているため。

狙われる対象になっちゃうからね。




ちなみに、もう外は真っ暗。
今回の温泉旅行は、旅館に着いたと同時に温泉に入って、ご飯食べて寝る。そして、朝になったら朝食たべて帰宅って感じ。


リフレッシュって感じでいいよね。