「やったー!杏、ありがとう!!」
有紗が勢いよく抱きついてきた。
私はバランスを崩しそうになり、踏ん張ろうとした。
「いっ…」
やばい、さっき走り回ってたけど捻挫してたの忘れてた。
「どうしたの〜?」
「あ、いや…大丈夫」
「杏、そこの椅子に座って」
命令!?何かムカつく。
「いや」
龍って人が少しづつ近づいてくる。
こわっ。
「じゃあ、無理やり座らせる」
無理やり!?
「わ、分かった。座るから」
大人しく椅子に座ることにした。
「少し、触るから」
そう言うと、龍って人は私の足を自分の膝の上に乗せた。
…恥ずかしい。しかも、皆が見てるし…。
「ちゃんと固定してるみたいだな。なぜ走ったり勢いよく階段を登ったりした」
いやいやいや、あなた達から逃げる為だから!とわ言わずに…
「いや、捻挫中なの忘れてて」
この言い訳も同じようなもんか。
「あなた本当にアホなのね。忘れるとかありえないわよ」
ご最もです。
「酷くなってな〜い?大丈夫??」
「大丈夫」
心配してくれるんだ。
「杏ごめんね!無理させちゃったね」
「大丈夫だよ。有紗」

