「それを俺達に言って大丈夫なのか?」


「大丈夫だから言ったよ。私はあなた達を信用してるからね」


それは私が龍神の仲間だから?


「信用してくれてるのは嬉しいが、リスクはあるのでは?」



「それはないよ。私、完璧だから!ここに転校して来たことも、モチだって気づいて貰えるようにして来たからね」


本当に最初っから龍神をからかうつもりで来たのね。


「隠そうとは思わなかったんすか?貴方ほどの実力なら、誤魔化せたんじゃ…」


「まぁ、隠そうとも思ったけど、杏ちゃんと関わってるうちに、怪しさが出てきちゃうと思うしね。だったら、最初から知ってもらおうと思って!」


そもそも、私を追って来た時点で怪しまれそうな気がする。



「今回は杏ちゃんと龍神の皆を驚かそうと思って、情報を全部隠したんだ!直ぐに変えちゃうやよ、一般人風にね!」



「やる事が凄いっす…」


健は驚きを隠せないようで、ずっとポカーンとしてる。




「杏、一応確認の為に聞くけど、原の信用度はどのくらい?」


信用度ねぇ。


「情報が出てこないのは一身上の都合として、その他の信用度は100パーセントかな」