「ねぇ矢田君、何で龍神は転校生が来るだけでピリピリしてるの?私の時もそうだった?」
「あ、それは多分…」
「私達は転校生が来ることを知らなかった。この言葉だけで察しかつかない?杏が転校して来る時は、知っていたのよ。杏の情報があまり出てこなくてもね」
え、それってヤバくない!?
今回の転校生は何もかもが分からないってことでしょ?
「矢田、急だけど」
「ん?あぁ、了解」
え、何今のやり取りは。
響希と矢田君って喋るんだね。
「はぁ、最近の転校生はどうなってんのよ」
「でもさ〜、最初から情報がフェイクなのよりかはいいかもねぇ」
情報全てが嘘ってことでしょ?偽名とか使ってさ。スパイとかがそういう悪行してそう。
でも、今回はそれじゃないって事だよね?
「てことはどういう理由なんだろ」
「それ杏ちゃんが言う〜?」
「え」
翔の言葉を疑問に思ったけど、よく考えてみれば私も同じようなものか。
ん?
んんん?
まって…、情報がない?
もしかして………
まさかね、、、。

