年が明け、あっとゆう間に冬休みが終わった。そして高校2年生の三学期が始まった。






結局、幹部になったものの、登下校の送り迎えは変わらずしてもらう形らしい。あ、矢田君じゃないけどね。

響希に断ったんだけどね…無理だった。


まぁ、そうだよね。私には闘えないと思われてるし。幹部にしてもらっただけでもありがたいか。




「菅野さんおはよう。あ、明けましておめでとうか」


「矢田君…」


まだ、怪我は完全には治ってないよね…。
あの時ほどではないけれど、少し痣が残ってる。


「何でそんな不安な表情してるの?僕はもう大丈夫だよ」



「矢田君、あの時は本当にありがとう」


「役に立てて嬉しいよ。龍神に無事に復帰?が出来たみたいだし。
姫から幹部になったのは驚いたけど、何よりモチと知り合いなのが1番驚いた」


「ま、まぁ…。矢田君はモチの事まで知ってるんだね」


「流石、僕でしょ?」


「本当、一般人とは思えないよ」


「喧嘩が出来たら、僕も堂々としてるのにな」


「喧嘩が出来なくたって、矢田君は凄い所が沢山あるじゃん。何か矢田君、弱気じゃない?」


「ま、僕も色々あるのさ」


なるほど、気になるけど私も色々あるし追求はできないね。