「はいはいはーい!じゃあ、最後に杏の初恋はどんな相手だった??」
あ、私が最後か。
「私はね、小学1年生の時に仲良かった男の子かな」
思い出すと懐かしいなぁ。
…思い出すと?
「そういえば…響希と同じ名前だったなぁ」
「それでそれで!?」
それで?
「あ、名前だけじゃない、苗字もだ…」
「同姓同名ね」
「響希本人なんじゃないの〜?」
同姓同名なのは凄く驚いたけど…
「いや、違うよ。全然違う」
「どこが違うの〜?」
そう、響希とは全然違う。
「だってさ、女の子みたいに可愛くてさ、栗色の髪色で肩まで長かったんだよ?響希と比べたら全然別人だよ」
「「ぶはっ」」
皆して吹いた。その後、腹を抱えて笑っている。
は?
「だってよ響希〜どんまい」
え、響希帰って…
恐る恐る後ろを見ると、ドアに寄りかかってこちらを見ている響希がいた。
「…」
え、もう帰ってきたの!?
「杏…それ以上、昔の俺の事は話さないで欲しい…」
昔の俺の事?
昔の俺…
龍 響希、もしかして…
「えぇーー!!!ウソでしょ!?」
本人なの!?
「くくくっ杏ちゃんって鈍感なんだね〜」
「響希から聞いた時は驚いたけど、本人がいつまでも気づかないとわね」
「杏、面白い!」
え、えぇーー!?!?脳内パニック。
「いや、だって…名前が同じだったとしてもさぁ、見た目が…。
黒髪じゃ気が付かないよ。私の記憶は小1で止まってるし、雰囲気も180度違うし…」
「流石に、変わる…。成長とともに黒髪なって髪質も変わった」

