「え、ななんで!?」
いきなりネックレスを貰ってパニックになってる。
「クリスマスプレゼント」
「私が貰っていいの?」
「俺の気持ち知ってるのに、その質問する?」
響希のちょっと意地悪な表情に、心臓が高鳴った。
「わ、私は何も用意してない、よ…」
結局、クリスマスは拉致事件で終わっちゃったし、その前に私は龍神を抜けてたから。
もしかしてだけど、前から用意してくれてたのかな。
「俺は、こうして杏と一緒に居れるだけでいいよ。それがプレゼント」
なっ。
「でも、何かあげたい」
だけど何をあげたらいいのか分からない…。
「じゃあさ…」
響希はジリジリと私の方に近づいてきて、お互い向かい合った。
近いっ近いよぉ!!
「うきゃっ」
響希は両手で私の腰に手を回してきた。
ねぇ、どうしたの!?
心臓が持たないんですけど!!
「キスしていい?」
「き、きききっ」
ボンッ
「え、ちょっ杏!?」
私は耐えられなくて蒸発してしまった。

