沢山の料理にザワザワと落ち着かない周り。
野獣のように、今か今かと目を光らせている男達。
「それじゃあ!!パーティースタートッ!!!」
「「うおーーー!!!!」」
有紗の掛け声とともに、男達は料理にガッツいた。
あ、下っ端の人達なんだけどね。
「はい、杏ちゃん。ケーキとお肉〜」
「翔ありがとう。さすがに、あの群れには混ざれない…」
あの中に混ざったら、私の負けず嫌いがでて、大変なことになりそう。
「皆食べ盛りだからね〜、仕方がない」
今日は、クリスマスパーティーが出来なかった日の振り返り日らしい。
元々、龍神で日にちを少しずらしてクリスマスパーティーがあるみたい。
「皆、聞いて欲しい」
響希が発した途端に、大騒ぎだったのが静寂となった。
「もう既に知ってるやつも、知らないやつもいるかと思うが、先日から幹部が一人増えた」
ザワザワザワザワ
コソコソ話があちらこちらで聞こえる。
「その名は、菅野 杏だ。杏は姫だったが、訳あって幹部となった。
だが、俺達が守るものは変わらない。今まで通りしっかりと、杏を守っていく。いいな?」
「「うおぉーーー!!!」」
「俺からは以上。今日は楽しむように」
「「おーーー!!!」」