甘えていいのかな。
大丈夫なのかな。
モチとの関係を言って、拒絶されたらこのまま縁を切る。
私は、これを望んでいた。
だけど、それでも信じてくれるのなら龍神に対して、自分の気持ちに素直になる。
モチとの関係を言っても龍神はそれでも信じてくれた。
だから、私は賭けに負けた。
私は…龍神の皆と一緒にいたい。
でも、それだけでは一緒にいられない。
「……条件を叶えてくれるなら」
私はずるい事をしてる。本当は、リスクのある私が条件を聞かなきゃいけないよね。
「俺達で叶えられる事なら」
「私を姫じゃなくて幹部にして欲しい」
「「!?」」
「もちろんちゃんと理由はあるよ」
少しでも、マイナスからプラスになるように。
「やっぱり私には姫は無理だと思うから。無理というか、マイナスにさせたくない。狙われる確率は高いし、だったら幹部の方が安全だと私は思った」
ぶっちゃけ回避出来ると思うけど、それはそれでヤバいからね。
「それはいい考えだと思うっす。大体、拉致とかは下っ端か姫が狙われがちっすからね。
幹部を狙うと返り討ちにされる確率があるので俺らは狙われたりはしないっすね」
私も返り討ちにしちゃうけどね。
「杏を幹部にするのを許可する。ただし、姫だろうが幹部だろうが危険なのは一緒。油断はしないように」
「ありがとう響希」

