本当は響希達の言葉に甘えたい。だけど、本当に私がいていいのか、不安でしょうがない。





………………賭けに出るしかないか。
















「………私がモチと関わりがあるとしても、それでもまだ響希達は私を仲間でいさせてくれるの?」


ついに言ってしまった。


「「!?」」


全員が目を見開いた。しかも矢田君まで。



「これで分かったでしょ?私は貴方たちとは一緒にいられないの。私は危険な存在」



「それでも、俺達は杏と仲間でいたい」




「っねえ何で!!私は貴方たちにとってリスクでしかないんだよ?」




「杏に初めてモチの名前を出した時に、杏はモチの事を悪側ではないとカバーしていた。モチはこちら側の人間だと俺は信じる」



「それは私の事を信じすぎてるよ!!本当に私がスパイとかだったらどうするの!!」



「心配ない。杏の事を信じてるから」




「そこまで信じる理由が分からないよ!!!」



分かってる、本当は分かってる。
響希達は私がどんな大きいリスクを背負って言おうと、戸惑うことなく信じてくれる。




「俺が杏の事が好きだから。これだけで、十分だ」


「…え」


私を好きだから…?



「冗談とか今はやめてよ」



「冗談なんかじゃない、俺は本気だ。
俺はずっと前から杏の事が好き」