第1章 『手紙』

1 「いじめっ子」
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「ッらぁっ!」
「ぅッ!! ご、ごめんなさい、!そんなつもりじゃ、!」

亜美がお腹を抱えながら苦しそうに言った。

教室でみんなが見てるが、そんなの私には関係ない。

私は濡れたスカートとシャツから雫を垂らしながらクラスの下っ端の亜美を殴り蹴っていた。

こいつが悪いんだ。

ジュース買ってこいって言って持ってきたと思ったら見事にオレンジジュースをこぼされたのだ。

そんなの誰だってこんなふうになるに決まってる。

それなりの罰だ。私は悪くない。むしろ被害者だ。

私は秋下舞美。

このとおり、校内でもNo.1を誇るいじめっ子だから、校内では私に怯えて誰も寄ってこない。


…はずだった。