わがままな女神たち

「乃恵ちゃん、お茶どうぞ」

どこから持ってきたのかいつの間にか3人分のお茶を部屋の隅のテーブルに用意した弘道。
小さな椅子も用意してくれて、3人で腰を下ろした。


「ここ素敵でしょ?」
「ええ」

徹からも聞かされたけれど立地的にも環境的にも好条件。
徹が何を始める気かは知らないけれど良い場所だと思う。

「よかったわ、乃恵ちゃんが気にいってくれて」

別に私が気にいる必要はない。

「徹の出した条件が結構厳しくてね、ここを探すのにすごく苦労したの。条件が良いかわりに金額も高いけれど、ここなら間違いないと私も思うわ」

一体、徹は何をする気なんだろう?
さすがに気になって徹の方を振り返る。

すると、徹が1枚の封筒を差し出した。

「見ていいの?」
「ああ」


受け取った封筒に入っていたのは何枚かの書類。

「これって・・・」

それは新規の事業計画書だった。
タイトルは『乃恵レディースクリニック 開院計画』