一華にとってこんなにゆっくりと街を歩くのは結婚して以来かもしれない。
独身の頃は仕事に追われていてゆっくりショッピングなんて出来なかったけれど、それでも自由に外に出ることが出来た。
もちろん今だって、家に閉じ込められているわけでもない。
出かけようと思えば出られるけれど、小さな優華を連れて1人で出歩く不安もあるし、「優華ちゃんは見ておくからいいわよ」「優華ちゃんも連れてでるなら雪も一緒に行きなさい」「そんな小さな子をわざわざ外に連れ出さなくても・・・」と、理由を付けて止められてしまう。
それでも振り切って出かければいいんだろうけれど、育児初心者で何の知識もない一華にはそれも出来ない。
「一華ちゃん、さっきから着信」
麗子が一華のバックを指さす。
「ええ」
一華にもわかっている。
でも、出たくない。
「お家からでしょ?優華ちゃんに何か」
「いいえ。優華のことは大丈夫です」
雪さんには連絡を入れてあるから、心配はない。
一応診察は受けたけれど、異常もなく今は元気に遊んでいるって知らせがあった。
それに、着信は全て守口さんから。
きっと、所在確認だろう。
「本当に大丈夫なの?」
「ええ」
はっきりと答える一華に、麗子はそれ以上言わなかった。
独身の頃は仕事に追われていてゆっくりショッピングなんて出来なかったけれど、それでも自由に外に出ることが出来た。
もちろん今だって、家に閉じ込められているわけでもない。
出かけようと思えば出られるけれど、小さな優華を連れて1人で出歩く不安もあるし、「優華ちゃんは見ておくからいいわよ」「優華ちゃんも連れてでるなら雪も一緒に行きなさい」「そんな小さな子をわざわざ外に連れ出さなくても・・・」と、理由を付けて止められてしまう。
それでも振り切って出かければいいんだろうけれど、育児初心者で何の知識もない一華にはそれも出来ない。
「一華ちゃん、さっきから着信」
麗子が一華のバックを指さす。
「ええ」
一華にもわかっている。
でも、出たくない。
「お家からでしょ?優華ちゃんに何か」
「いいえ。優華のことは大丈夫です」
雪さんには連絡を入れてあるから、心配はない。
一応診察は受けたけれど、異常もなく今は元気に遊んでいるって知らせがあった。
それに、着信は全て守口さんから。
きっと、所在確認だろう。
「本当に大丈夫なの?」
「ええ」
はっきりと答える一華に、麗子はそれ以上言わなかった。



