孝太郎と麗子の結婚まであと2ヶ月。
5年も付き合って今さらやっとという声もあるけれど、当人から見れば不安はつきない。
結婚って、特に女性にとっては人生を左右する大きな岐路なんだから。
もともと麗子は、結婚しても家庭に入るつもりはなかった。
かといって仕事に生きるつもりもない。
10代から20代前半にかけてうまく社会になじめなかった分、今出来ることは何でもしたいという思いが強い。
1日数時間の仕事を続けながら子供を育て旦那さんの帰りを待つ、そんな普通の主婦を望んだ。
しかし、相手が孝太郎ではそれも簡単な話ではない。
「結婚準備って大変なんじゃないんですか?」
パソコンに向かう手を休め、コーヒーを一口飲んだ小熊が麗子を見る。
「そうね、一大イベントだからね」
「確かに、かなり騒がれてますね」
そうなのよ。
鈴森商事は4代続く総合商社。
代々鈴木家の直系が社長を務めていて、もうすぐ孝太郎が5代目の社長となる。
まだ33歳の若さと世襲制の是非から、社長就任が発表されたときには随分騒がれた。
それに、
「浅井コンツェルンのこともありますし、世間的には良いワイドショーネタですよね」
小熊の言葉を聞いて、思わず麗子は目を丸くしてしまった。
5年も付き合って今さらやっとという声もあるけれど、当人から見れば不安はつきない。
結婚って、特に女性にとっては人生を左右する大きな岐路なんだから。
もともと麗子は、結婚しても家庭に入るつもりはなかった。
かといって仕事に生きるつもりもない。
10代から20代前半にかけてうまく社会になじめなかった分、今出来ることは何でもしたいという思いが強い。
1日数時間の仕事を続けながら子供を育て旦那さんの帰りを待つ、そんな普通の主婦を望んだ。
しかし、相手が孝太郎ではそれも簡単な話ではない。
「結婚準備って大変なんじゃないんですか?」
パソコンに向かう手を休め、コーヒーを一口飲んだ小熊が麗子を見る。
「そうね、一大イベントだからね」
「確かに、かなり騒がれてますね」
そうなのよ。
鈴森商事は4代続く総合商社。
代々鈴木家の直系が社長を務めていて、もうすぐ孝太郎が5代目の社長となる。
まだ33歳の若さと世襲制の是非から、社長就任が発表されたときには随分騒がれた。
それに、
「浅井コンツェルンのこともありますし、世間的には良いワイドショーネタですよね」
小熊の言葉を聞いて、思わず麗子は目を丸くしてしまった。



