「痩せてたら
みんな優しくしてくれるよ。
美味しいものだって、たくさん食べれる。
たくさん食べて細いと羨ましがられる。
何も持ってなかった私にとって
何か羨ましがられるなんてことは
なかったんだよ。」
たくさん食べて細いのは羨ましい。
そう周りからずっと言われていた。
何も持ってなかった私が
羨ましいと言われている。
それだけで快感だったのだ。
「細いんじゃなくて
ガリガリなの!
わかって!
病人みたいなの!
倒れちゃうよ!」
ままの叫びでさえ
私は聞き入れることができない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…