「前嶋にぜったい連れてこいって言われてるからな。あとが面倒そうだし」 最後の望みも潰えてしまい、私は諦めて図書室へと戻る覚悟を決める。 逆に春哉くんが気を遣って別の場所へ移動してくれているかも……と淡い期待を抱きつつ、火神くんとふたたび図書室へ向かった。 「……おい」 「は、はい……!」 「近い」 「ち、近くない……!」 図書室のある階に着いた頃には、緊張で心臓がおかしくなりそうだった。 自ら春哉くんのいる場所に向かうのだ、緊張するに決まっている。