望美ちゃんにそこまで心を読まれていたなんて……諦めるしかないようだ。
「忘れ物は見つかったか?」
「……わっ!?」
自分の席で突っ伏していると、突然近くで誰かに話しかけられ、肩がビクッと跳ねる。
「ひ、火神くん……!びっくりしたぁ……!」
「それはこっちのセリフだろ。急に逃げるように図書室出ていくし」
「それ、は……」
「で?勉強サボって寝てたのか?」
「ち、違うよ!」
さすがにサボろうとまでは思っていなかった。
ただ帰ろうかなとは思っていたけれど……結局帰れなくなってしまったし。
「早く戻るぞ。前嶋が連れてこいってうるせぇから」
「……あ、待っ」
「なんだよ、それとも本当に忘れ物があったのか?」
うっ……忘れ物というのは嘘だと火神くんにバレている。



