年上幼なじみのあぶない溺愛




 けれど望美ちゃんの気持ちがすごくわかる。
 私も合格したときは周りに置いていかれないように、学力も高校在学中に伸ばせるよう頑張ろうと意気込んでいた。


 それなのに今は油断してしまい、朝も春哉くんに指摘されて焦ってしまったのだ。


「それに教室って集中できなくない?外もうるさいし」


 望美ちゃんは廊下のほうに視線を向けていたけれど、今はまだ下校時間になって間もないため、廊下や外が騒がしかった。

 さらに教室も他クラスの生徒が入ってきたりして、まだまだ静かな空気が流れそうにない。