年上幼なじみのあぶない溺愛




 それほど春哉くんのことが好きなんだなと思い知らされる。


「そうこなくちゃ。頑張ろうね、火神も協力してくれるだろうし」

「……もういい、勝手にしろ」


 ついに拒否や否定することを諦めてしまった火神くんがふたたび寝る体勢にはいってしまう。

 私自身、火神くんから意見を聞けるのはありがたいと思っていたけれど、迷惑をかけるのはよくないと考え、あまり協力を求めないように気をつけようと思った。


 けれど、さりげなく聞くなら許されるかな……?

 たとえばどのような女の人に魅力を感じるだとか、ドキドキするだとか。

 聞いてみたいことはたくさんある。


 もちろん火神くんには火神くんの、春哉くんには春哉くんの好みがあるのだろうけれど……まずは気兼ねなく質問できる火神くんの意見を聞きたいと思った。